最近の接着システム開発において、各メーカーは操作ステップを省略する方向に製品開発のターゲットを絞るようになった。すなわち、より少ない臨床操作ステップで、高い初期接着強さとともに安定した接着耐久性を獲得し、さらに齢蝕反応象牙質に対しても健全象牙質のそれと同等の接着性を示すことである。今日市販されている接着システムとしの主流は、エッチング、プライミングそしてボンディング材の機能をすべて併せ持った接着材として、Single-Step
Self-etch system 製品が開発、臨床応用されている。
これらの修復システムを用いて、審美性の高い修復をレイヤリンリングテクニックによって行うためには、対象となる歯の色ならびに解剖学的形態を観察する。歯の色調を視覚的に捉えるにあたっては、これをさらにhue(color;色調)、Chroma(intensity
of color;色相)そしてvalue(brightness of color;明度)とに分けて考える必要がある.光重合型レジンの充填に際しては・これが歯質と同様な色調を有しながらも半透明性であるという特性から、材料表面、内部および背景からの反射光の影響も十分に考慮する必要がある。また、レイヤリング時の各レジン層間の接着性あるいは気泡の巻き込みなどに注意するとともに、丁寧な形態修正および最終研磨によって、機能的審美性修復が可能となる。